最近、小学校の卒業式で袴を着用して参加されるお子様がいらっしゃるようです。
私の時代には「袴」という選択肢が無かったので、初めて知った時はとても驚きましたが、日本の伝統文化を残したいと考えている私には嬉しくも思いました。
しかし、卒業式に袴を着用することを禁止している学校もあるようです。
なぜなのか、その理由について考えてみましょう!
卒業式の袴を禁止している理由!
①動きにくく転倒の危険性がある為
「袴」は振袖+袴で完成します。
上半身に身につける振袖は、ご存知の通り袖が長いです。
振袖には種類があるのですが、中振袖(大人用ですと100センチの袖丈)という振袖を着用される場合、袖を踏んでしまい転倒する恐れがあります。小振袖(大人用で75センチの袖丈)の振袖もございますが、どちらにしても袖は長いので注意が必要です。
「袴」は袖だけではなく、裾も長いのでこちらも裾も踏んでしまい転倒する恐れがあります。
また卒業証書授与の際の登壇降壇・多々ある起立着席を考えると慣れていない「袴」での一連の動きはお子様には負担になりますね。
②着崩れしたときの対応が困難の為
トイレに行った時や活発に動いてしまった時に着崩れをしてしまったら、学校の先生は対応ができません。
常にお母様や保護者様がついているわけではありませんので、学校側も対応ができなく困ってしまいます。
また、せっかくの晴れ舞台が台無しになってしまったら可哀想ですね。
③体調不良になりがちな為
普段から着物や袴に慣れていないお子様ですと、洋服よりも窮屈に感じるお子様が多いですし、卒業式の緊張もあり体調を崩してしましがちです。
④保護者とのトラブル回避の為
「袴」はレンタルにしても、ある程度の金額がかかります。
経済的格差が如実に現れてしまいますので、万が一保護者同士のトラブルがあった場合の対応が難しいです。
では小学生の袴は諦めるしかないの?
小学校で卒業時の袴の着用が禁止されている場合は、残念ながら着用できません。
でも、そんな方はフォトスタジオで記念に袴を着用したお写真だけでもいかがでしょうか?
フォトスタジオでは小学生の袴がたくさん置いてあり、小学生の袴が大変人気だそうです。
学校で禁止されていたり、禁止ではないけれど着用に不安がある為、記念に写真だけを撮られるお子様がいらっしゃるそうです。
まとめ
小学校が卒業時の「袴」を禁止している理由をご紹介しました。
理由を見てみると、大切なお子様をお守りする為の理由がほとんどなのがお分かりいただけたかと思います。
一生に一度の小学校の卒業式を素敵な思い出にしてあげらるようにと、保護者様も学校も同じ気持ちなのですね。